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新里聡 の「人生、気づきと学びの散歩道」

今日の一日が、元気で、平安に満ちた心軽やかな日になりますように!


by up-lift

母の日(ふるさと)

ふるさと

父がいる。母がいる。
愛する人たちがいる。
だからふるさとがある。
草も花も、木々の緑もサトウキビの風に揺れる音も、
さざなみの打ち寄せる白い砂浜もすべてがぼくをつつんでくれる。
すべてのぬくもり、それがぼくのふるさとだ。


アメリカに留学していた頃、ふるさとの両親のことを心配するあまり、何もかも止めて故郷へ戻ろうとしたとことがあった。そんなとき、友人が言ってくれた言葉が忘れられない。「さとし、さとしが幸せであることが、親にとっても一番の幸せだと思うよ。」そして更にこう続けた「自分の子が、自分(親)のために夢を諦め、したいこともしないで人生を過ごしたのだと分かった時、親は本当に嬉しいだろうか。そんなことが分かったら、きっと悲しむと思うよ。」

友人の言葉に、確かにそうかもしれないと思った。しかし、どうしていいのか決断しかねて迷っていた。そんなとき、両親から電話があった。

「元気にしてる?」
「元気だよ!学校も大変だけど楽しいし。」
「よかった!どこにいても、元気でさえいれば安心だからね。私たちは心配ないから体に気をつけてがんばりなさい。」

本当は一日も早く戻ってきて欲しいだろうにと思いながらも、自分勝手でわがままな息子の人生を応援する両親のことばに励まされ、諦めずに頑張ることができた。

あとから聞くと、病気のときでも「さとしが、心配するから」と何も言わずに頑張ってくれていたという父と母。

優しさ以外には、特別な学歴があるわけでもない、優れた何かがあるわけでもない父と母。そんな彼らの愛と明るい性格に支えられて私は生きてきたのだ。

心配なときでも、心配していないかのように元気で「いってらっしゃい」と言ってくれる。何はさておき子供の健康を心配する。親がしてくれるそんな日常のことがとてつもなく大きな愛に思える。まさに、「親思う心に勝る親心…。」だと思う。

しかし、そのときの経験が功を奏しすぎたのか、いまだに自分勝手に生きている私。本当に申し訳ないかぎりだ。



親のことや、家族のことは、あまり書きたいことではない。なぜなら、家族の形も、状況も人それぞれだからだ。それでも母の日ということで、許してください。

ゴールデンウィーク終了のブログも書きましたが、話が前後してしまっています。そちらも読んでみてください!

さとし
by up-lift | 2005-05-08 20:13