研修&世の中
2006年 01月 18日
なんだか緊張しました。
顔が、引きつっているのが自分で分かるというのは、初めてのことでした。
でも、皆さんいい方ばかりで、楽しい一日でした。一人ひとり抱えている状況は違うでしょうが、どのような立場、状況にあっても元気で、良い方向に向かって歩いていってほしいと心から願っています。
東京は、また寒くなるようですが、昨日は素晴らしい青空が広がっていましたね。今日は、曇りかな?ホテルと仕事場がつながっているのでほとんど外に出なくて天気がよく分かりません。
世の中
世の中は、次から次へと事件が多いですね。
不正、誤魔化し、偽装。なんとも悲しい世の中だと思います。
でも、こういうことは実はいつの時代にもあることで、人間というのはあまり変わっていないのかも知れません。ただ、変わらないのは人間の浅はかさや煩悩の深さで、時代も社会もとどまることなく変化していっています。
ゆく川の流れは絶えずしてまたもとの水のあらず
よどみに浮かぶうたかたも かつ消えかつ結びて
久しくとどまりたるためしなし
だったかな?方丈記の冒頭の一節?
人の世の中も、流れる川のようにとどまることなく流れているということですね。
一人の人間の一生はとても大切なものですが、どんなに栄華を誇り、権力をふるったとしても、大きな流れの中では、うたかた(あぶく)のようなもの。消えては、結び、消えては、結び。いったい幾千幾万の人がそれぞれの時代を生きそして死んでいったでしょうか。
どんなに成功しているように見えても、どんなに権力を持っているように見えても、それは何一つ自分のものではないのです。死ぬときに持っていけるものなど一つもありませんから。
一瞬にして消えていくものに目も心も奪われて有頂天になり、いかにも自分は他の人よりも特別な人間であるかのような勘違いをするのはあまりにも浅はかだというほかありません。
でも、それが人間の弱さかも知れませんね。世の中に成功指南書があふれているのも誰もが幸せになりたい成功したいお金持ちになりたいと望むからでしょう。それは決して悪いことではないはずです。
ただ、成功とは何か、幸せとは何かを考えることを忘れて、成功、お金儲けに走ってしまうと、それにともなって自分の力を過信してしまったり驕ってしまったりするというところに問題があるのです。そうすると、「驕れるものは久からず」の言葉通りになってしまう。
驕らず、感謝を忘れず、生きていきたいものです。
今日は自戒を込めて、そんなことを一人で考えています。
今日の言葉
いつも遠くへばかり行こうとするのか
見よ、よきものはかく身近にあるのを
ただ幸福のつかみ方を学べばよいのだ
幸福はいつも目の前にあるのだから
「実践リーダーシップ リーダーは君だ!」のまとめに書いた、ゲーテの言葉です。
成功、幸せというのは遠くに求めればきりがありません。
身近にあることの尊さに心を向けること、そこに幸せの種は無限にあるのかも知れません。
向上心を持ってしっかりと生きていくことは大切ですが、身近にある大切なものに感謝する気持ちや、小さなことに幸せを見出すことを忘れないように生きていきましょう!バランスが大切ですね!
それでは、良い一日をお過ごしください!
さとし