下地勇さん 宮古方言歌のこころ
2007年 10月 17日
「せっかく東京にいるのだから是非行きましょうよ」との誘いがあったので行きましたが、驚きと感動の連続でした。
まず、人の多さ。
あちらこちらで聞こえる宮古ふつ(宮古方言)。
ここは、宮古かと思うほどでした。
宮古民謡が次から次へと演奏され、踊りに語りにと会場は大にぎわいだったのですが、私はと言えば、歌を聴くどころではありませんでした。
頭痛?
いえ、いえ。
25年ぶりに会う同級生たちや島の先輩たちとの驚きの再会に感動して話が止まらない状態だったのです。
25年の歳月は恐ろしいもので、そばに寄っても全く気づかない人も...。
最近ストレスで太ったと言う私の従妹と会うのもなんと25年ぶり。
開口一番、従妹が叫んだのは、
「さとし、うそ〜、あんた本当にさとし?? いや〜信じられない!」
「整形した??」
「どういう意味じゃ!」
他の先輩や同級生は、
「昔は、ほんとにかわいかったよね」
「今は?」
ま、そんな会話を楽しんでいると、みんなお待ちかねの下地勇さんの登場!
「イサム、愛してるよ〜!」の声援と共に、「我が生まれ島」が流れると会場は一瞬静かに。
女性たちの目は、ハートに輝き、会場にはこれまでとは違う不思議な空気が流れ始めた。
それからは、もうたって踊る人はいるは、歌う人はいるはの大騒ぎで会場は盛り上がっていました。
下地勇さんは、私とは同じ宮古でも地域が違うため言葉そのものを完全に理解することは難しいのですが、やっぱりふるさとの言葉は懐かしい。
彼の歌を初めて聴いたときには、「ああ、宮古の言葉でこうしてうたってくれる人が現れたのだ」と思うだけでなぜか感動で涙があふれました。歌の歌詞も、島を離れている人が誰でも感じるふるさとへの思いやふるさとの風景がユーモラスかつ感動的に温かいメロディーととも心に響いてくる歌詞で、笑ったり泣いたりして聴いたことを憶えています。
島言葉を堂々と自然に歌う勇さんにはこれからも頑張ってほしい!